2017.01.12
園長先生の日記
白鳥
瓢湖の前の通りは普段なら白鳥を見る人で混雑しているのだが方々に立て札が立てられて立ち入り禁止となっていた。
稲刈り後の黒々とした田んぼのあちことに白鳥の群れが見られた。
私たちにとって冬の当たり前の風景になっているが前に東京の人が来られたときすっかり驚いてゆかれた。
「みにくいあひるの子」「白鳥の湖」から想像される遠い存在の白鳥がこんない身近にあるとは、しかも少し泥だらけの白鳥が見られるとは、と思ったことだろう。
昼間はあちこちに出稼ぎに出ているのだが、いちも不思議に思うことは無数に群れをなしてエサを啄む白鳥もいれば、1,2羽で群れを作らない白鳥もいるということだ。
この集団で移動する白鳥にはリーダーがいるのだろうか。
群れから離れている白鳥は1羽で十分楽しんでいるのだろうか。
白鳥の世界にもいろいろなことがあるのだろうな。
鳥インフルエンザで数羽の白鳥が死んだ。ニワトリも処分された。痛ましい出来事だった。
春になればシベリアに向かって再び旅立って行く。
この新潟の地でしばし羽を休め食べ物を一杯食べて十分に力をつけて欲しい。
新潟がこんなに良い所だということをシベリアに帰ったら知らせて欲しいな…。
田んぼのあちことに群れる白鳥を見ながらそんなことを思うのだった。