2018.05.24
園長先生の日記
スズメ
「スズメの子が落ちていましたよ」とバスのおじさん。
子スズメだ。
園庭で見つけたとのこと。まだうまく飛べない。
巣立ちで失敗したらしい。そのままにしておくと猫に襲われる。
段ボールに細かくちぎった新聞紙を敷き詰め、パンと水を置いた。
薄暗くしておく。そっと除いてみると箱のすみにうずくまっている。
不安なのだ。
40年くらい前の話。
同じような状況でスズメを飼ったことがあった。見事に育ち、しっかりなついてくれた。
部屋の中を自由に飛び回り、時計や額がとまり木となった。
「チュン」と呼ぶと飛んできて、肩にとまり、髪の毛を引っ張って喜んでいた。
エビオスの錠剤を一粒、テーブルの上に持ち出して嘴で転がして遊ぶのがすきだった。
スズメは人に馴れないと言う。臆病なのだ。
しかしまれにこういうスズメも現れる。
5月の終わり頃は、スズメの子育ての時期だ。庭や公園で親スズメが口移しに子スズメにエサを与える姿をよく目にする。
さてしばらくこの子スズメの親代わりをするとしよう。